根頭癌腫病と戦う微生物入り培養土 その5
- 康生 沖
- 2024年5月5日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年7月11日
前回からの続きです。
前回は、園芸用土や培養土について述べました。今回は、私が作っている「ベストミックス 根頭癌腫病と戦う微生物入り培養土」の詳細と、それらに関する事柄について述べてみたいと思います。(重複する内容もありますが、ご了承ください。)
まずは、内容物の紹介です。(多く含まれている順に列記します。混入%は標準値です)
バーク堆肥 ------------------- (50%)
ココピート -------------------(15%)
赤玉土 ------------------------ (15%)
鹿沼土 ------------------------ (11%)
四万十の土 ------------------(2%)
もみ殻燻炭 ------------------ (2%)
バーミキュライト ------- (1%)
パーライト ------------------ (1%)
つばき油粕 ------------------- (1%)
微生物資材① ----------------- (1%)
微生物資材② --------------------(0.5%)
米ぬか(微生物の餌) ------- (0.5%)
カニガラ(微生物の餌) ----- (0.5%)
糖蜜(微生物の餌) --------- (0.5%以下、水分として)
(品質向上のため、成分量を変更することもございます)
培養土の写真です。
パッケージの写真です。(14ℓの製品)
内容物の説明です。
バーク堆肥は、高知県内の製材所から出る樹皮、街路樹などや造園業者から出る剪定枝葉と、製紙会社から出るパルプくずに鶏糞を混ぜて発酵させた、ほぼバークの堆肥です。肥料成分は0.5%程度です。
ココピートは、前回説明したヤシの実の殻から作られた物で、見た目は繊維と粉状ですが保水力が高く、排水性も良好です。スリランカ産で除塩済みの物を使用します。
赤玉土は、言わずと知れた、国産赤玉土の一般的な物で、小粒を混入しています。自然乾燥の物で、焼成ではありません。
鹿沼土は、これも言わずと知れた、国産鹿沼土の一般的な物を使用しています。
四万十の土は、高知県西部の山中の一部地域で採取できる、地元では「エビ土」と呼ばれる粘土質の赤土です(関東ローム層の赤土とは性質が全く違います)。これを混入させた苗の方が生育良好という経験と観察から、少量混入させることにしました。
もみ殻燻炭は、精米で発生するもみ殻を炭化させたものです。水はけの良さと微生物の住処、分解されるとカリ肥料として役立ちます。
バーミキュライトは、中国産の粒の細かい物を使用していますが、これは一定期間、ヤマモモの根の菌根を付けるために、ヤマモモの鉢植えから取り出した物を使用します。
パーライトは、中国産の真珠岩を原料にした物を使用します。肥料成分の流亡を防ぐ役割です。
つばき油粕は、天然界面活性剤のサポニンを含んでおり、化学合成の界面活性剤ではなく、こちらを使用します。
微生物資材(※)は、まとめて後述します。
米ぬかは、土にと言うよりも、微生物の餌として使用します。(入れ過ぎると、土が硬くなってしまうデメリットがあるので、注意が必要です)
カニガラは、アスタキサンチンで赤い色の発色を良くする他に、線虫の卵の殻がキチン質で出来ており、蟹殻によって増殖した微生物が卵の殻を溶解して駆除します。通常販売されている粉砕サイズだと、分解されるのに数年かかるので、細かく挽いて粉末に近い状態にしています。
糖蜜は、肥料分というよりも、微生物の餌として使用します。肥料成分が少々含まれますが、数か月で微生物が消費してしまいます。
※ 微生物資材に含まれる微生物については、以下の微生物が含まれます。
バチルス・ズブチリス・ナットウ (細菌)
納豆菌として有名で、癌菌に拮抗する細菌として、最初に見付けられた菌です。
ラクトバチルス・アシドフィルス (乳酸菌)
乳酸菌の代表的な菌です。癌菌に拮抗は確認されていませんが、土の中の微生物を整える優良菌です。
アーバスキュラー菌根菌 (AM菌(旧、VA菌))
菌根菌には数種類ありますが、バラをはじめ多くの植物と共生する一般的な菌根菌です。癌菌に対して拮抗は確認されていませんが、バラを健全に育てる重要な菌です。
ロドバクター (光合成細菌)
有害な硫化水素を硫黄に変え、植物の生育に必要な微量要素を増やします。癌菌に対して拮抗は確認されていませんが、水質浄化などの作用があります。
トリコデルマ (放線菌(キノコ・ツチアオカビ))
癌菌に拮抗することが確認されているキノコです。
その他、農業用微生物資材としての混入はしていませんが、天然の土着微生物(そもそも、空気中や井戸水、堆肥製造時に含まれる微生物たち)として、癌菌に拮抗する、ペニシリウム属、シュードモナス属、エンテロバクター属、フラボバクテリウム属、そして、拮抗はしませんが、多数の日和見菌類や放線菌類を含みます。
また、バーミキュライトに付着させたヤマモモ特有の菌根菌(バラの菌根菌とは別の種類)と外菌根。これはヤマモモの生えている近くのバラには根頭癌腫病が発症していない、という経験や観察から、癌菌に対して何らかの作用をしていると考えて混入しています。(迷信的な事情ですみません…)
つばき油粕についての補足として、サポニンという溶血作用がある成分を含むため、水田のジャンボタニシ(スクミリンゴ貝)や芝生のミミズの排除などに用いられますが、特に毒性が強いという訳ではありません。そんなつばき油粕をなぜ混入するかというと、サポニンは天然の界面活性剤としての作用があり、化学物質の界面活性剤(次回のサチュライドを参照)よりもこれを選びました。また、混入するペレット状に加工されたつばき油粕は、水分を含むと真っ先にアオカビが発生しますので、癌菌に拮抗するペニシリンを作り出すアオカビを効率的に土中に混ぜ込むことができるのです。
以上が、私が作っている 【商品名】ベストミックス 根頭癌腫病と戦う微生物入り培養土 の内容物の説明でした。
次回は、最近、良く見聞しますが、混入しなかった、いろんな資材について述べてみたいと思います。
なおこのブログは、私が作っているバラ用の「根頭癌腫病と戦う微生物入り培養土 【商品名】 ベストミックス(BEST MIX)」をお知らせするためのブログです。
最後の清流と呼ばれる四万十川の流れる、高知県の田舎から、全国のバラや桜の未来を案じて…、この培養土を作りました。ご連絡を頂ければ、直接発送も致します。グーグルマップにて「高知県四万十市(しまんとし)秋田(あいだ)」で検索してみて下さい。
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【商品名】ベストミックス、【内容量】14ℓ、【重量】約6kg、【定価】1500円(直販割引等もございます)
【内容物】 バーク堆肥、ココピート、赤玉土、鹿沼土、四万十の土、もみ殻燻炭、パーライト、バーミキュライト、農業用微生物資材、つばき油粕、米ぬか、蟹殻、糖蜜など
※ 一般的な微生物混入培養土より、微生物をたっぷり入れています。庭土や安価な培養土に混ぜても有効です。
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(注)このブログは、私が製造販売しているバラ用培養土「ベストミックス」のお知らせブログなので、学術論文ではありませんが、大学や研究機関の論文などを参考にしています。




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